情シスの業務はアウトソーシングが可能?各社サービス比較3選!委託先の選び方をわかりやすく解説【2024年版】
「情シスの業務をアウトソーシングしたいけれど、いざ委託しようとするとどこに頼めば良いかわからない」このように、委託先選びにお悩みではありませんか?アウトソーシングをすれば業務効率化につながりますが、会社によって強みや特徴が異なります。そのため自社の目的に応じて、最適な委託先を選定する必要があります。本記事では、以下3点について、わかりやく解説します。
● 情シスの業務をアウトソーシングするメリット・デメリット
● アウトソーシングの対応範囲
● アウトソーシングまでの流れ、委託先の選び方
最後にはおすすめの情シスアウトソーシングサービス3選も紹介しますので、アウトソーシングを検討中の方はぜひご覧ください。
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目次[非表示]
- 1.情シス業務をアウトソーシングする目的
- 1.1.① 業務の品質向上
- 1.2.② 情シス主導プロジェクトの加速
- 1.3.③ IT知識/IT人材の確保
- 1.4.④ 採用費の削減
- 2.情シス業務をアウトソーシングする3つのメリット
- 2.1.① 業務負担を軽減できる
- 2.2. ② 業務の属人化を解消できる
- 2.3.③ 採用コスト削減につながる
- 3.情シス業務をアウトソーシングするデメリット
- 3.1.① ノウハウが社内に残りにくい
- 3.2.② 費用対効果の見極めが難しい
- 4.情シスのアウトソーシングの対応範囲
- 5.情シスのアウトソーシング先を選ぶときの4つのポイント
- 5.1.① サービス内容
- 5.2.② コスト感
- 5.3.③ 導入実績
- 5.4.④ 情報セキュリティ
- 6.情シスのアウトソーシング会社おすすめ3選
- 7.まとめ|目的・課題に合わせてアウトソーシング先を決定しよう
情シス業務をアウトソーシングする目的
企業における情シスの役割や必要性が年々高まっている中、情シスが抱える業務の一部をアウトソーシングすることも視野に入れる企業が増えています。そもそも、なぜ情シスの業務をアウトソーシングするのか、その目的を4つ解説します。
① 業務の品質向上
情シス部門は業務範囲が多岐に渡るため、一人の担当者が多くの業務を抱えてしまうことで業務負荷が過剰になりがちです。そのため目の前の対応に追われ対応品質が下がってしまいます。
業務の一部をアウトソーシングすることで、本来やるべき業務に集中することができ、結果として対応品質の向上につながります。
② 情シス主導プロジェクトの加速
情シスでは社内全体のIT戦略策定・システム企画、社内インフラやアプリの保守、ユーザーサポートなど、社内のIT活用に関する重要な業務を多く抱えています。細かい業務の対応に追われる余り、本来やるべき情シス主導プロジェクトに時間が捻出できず、遅延が生じる場合もあります。一部の業務をアウトソーシングすることで、重要なプロジェクトに注力できます。
③ IT知識/IT人材の確保
近年では、国内全体が深刻なIT人材不足に陥っており、新たな人材を採用するためには多額のコストが掛かります。敷居を下げてターゲットの間口を広げれば採用率は上がりますが、入社後の教育に掛かる負担が増してしまいます。そこで業務をアウトソーシングすれば、自社でIT人材を雇用せずとも人的リソースを確保できます。
■情シスの「IT人材不足の原因」と「人材不足によって起きる課題」については、こちらで解説しています!
→情シス人材不足が深刻化。情シス業務の人材不足の解決策にアウトソーシングを活用しよう
④ 採用費の削減
人材確保にもつながりますが、アウトソーシングを活用することで、求人広告費や人材紹介費用など採用活動に掛かるコストを削減できます。ほかにも面接に掛かる人件費や、入社後の教育費など多額のコストが発生します。もちろん、アウトソーシングをすれば外注費用が発生しますが、それらを差し引いても採用費と比べてコスト削減につながる場合があります。
情シス業務をアウトソーシングする3つのメリット
情シス業務をアウトソーシングするメリットは主に4つ挙げられます。いずれも自社の生産性向上に役立ちますので、業務内容にあわせて活用がおすすめです。それぞれのメリットを具体的に解説します。
① 業務負担を軽減できる
多岐に渡る業務を一部アウトソースすることで、負荷を軽減し業務全体の効率化に繋がります。
また、アウトソーシングサービスでは高い専門性を持っているため、安心して業務を任せることができる上、プロが持つノウハウを享受することで、結果的に品質向上にも繋がるというメリットも期待できます。
② 業務の属人化を解消できる
情シス部門では、担当者一人ひとりに高い専門性が求められることから、特定のスタッフに業務内容が偏りブラックボックス化するケースも少なくありません。
もし担当者が退職や異動をしてしまうと、そのスタッフが行っていた業務の内容・進め方が誰もわからないといった状況が発生し、社内全体に支障がでる可能性があるでしょう。
アウトソーシングを活用すれば、情シス業務の整理や進捗の見える化ができるため、属人化の解消につながります。
③ 採用コスト削減につながる
採用コストの削減も、アウトソーシングのメリットの一つです。
自社の社員として採用する場合、当然採用コストがかかります。採用難で長期化すれば、さらにコストは増えていくでしょう。
また、情シスでは、システム開発やIT戦略立案などの高い専門性を持つIT人材が求められます。しかし近年ではIT人材不足が深刻化しているため、他の職種に比べて平均賃金が高くなっています。
その上、社員として雇用する場合、給与・賞与・社会保険・システム利用費など人件費が掛かりますので、固定費が増えることになります。
一方、アウトソーシングの場合は契約期間や業務内容を調整できるため、必要な時に必要な分だけ業務を任せることが可能です。結果、コスト削減につながります。
情シス業務をアウトソーシングするデメリット
情シス業務をアウトソーシングすることはメリットばかりではなくデメリットもあります。アウトソーシングを検討する際は、これらのデメリットを念頭においた上で、上手に活用する必要があります。ここでは、アウトソーシングのデメリットとそれらを補うための対策まで解説します。
① ノウハウが社内に残りにくい
アウトソーシングしてしまうと、問い合わせ対応で得た内容が共有されず、自社にノウハウを蓄積できないというデメリットもあります。社内にノウハウがなければ、いつまで経っても自社で情シスを運用することができませんし、万が一トラブルが発生した際に、原因がわからずに解決策を見いだせないといったことがあります。
対策としては、アウトソーシング先にノウハウを共有してもらうことが必要です。例えば、マニュアル整備、FAQ構築などが挙げられます。
② 費用対効果の見極めが難しい
アウトソーシングサービスは、提供する会社ごとにサービス内容や費用が異なるため、費用対効果を鑑みた上で最適な委託先を選ぶ必要があります。
例えば、アウトソーシングの目的を人件費のコスト削減だけに留めてしまうと「最も安いコストで引き受けてくれる会社」を中心に検討するでしょう。しかし、サービス内容やスタッフの質が乏しければ費用対効果が高いとは言えません。
コストの抑制だけではなく、委託先の専門性や実績を見極めてコストに合った目的・用途の設計を考えることが大切です。
情シスのアウトソーシングの対応範囲
情シスの業務をアウトソーシングする場合、どこまで対応可能なのでしょうか。ここでは、具体的なアウトソーシングの対応範囲を解説します。自社の状況や目的に応じて、委託する業務を調整できますので、現在の業務内容とあわせてご覧ください。
PC管理・設定
システムのアップデートや社員の入社・退社にともなう、PCの管理・設定に対応します。
具体的には、
機器選定・手配 |
初期設定 |
データ移行 |
廃棄(データ消去・機器処分) |
といった一連のキッティングサポートに対応します。
■キッティングの外注を検討している方は、こちらを参考になさってください
→【2023年版】キッティングサービスとは?各社サービス比較5選!選定ポイントをわかりやすく解説
社内ヘルプデスク
情シスでは、従業員のアカウント管理・IT資産管理に加え、システムの使い方や設定方法など、システム全般の問い合わせに対応しなくてはなりません。これが、社内ヘルプデスク業務です。 アウトソーシングを活用することで、自社専用のサポート窓口を開設し、チャットツールやメールを利用して自社担当者に代わって対応します。
サーバー構築・保守
オンプレミスやクラウド環境といった、さまざまなサーバーの新規構築や保守にいたるまで対応します。
具体的には、以下業務をおこないます。
稼働状況の監視 |
バックアップ |
メンテナンス |
トラブルサポート |
ネットワーク保守
社内LANやリモート環境の構築など、社内ネットワーク環境の新規構築から保守にいたるまで対応します。安定したネットワーク稼働の実現に向けて、機器メンテナンス、設計・設置・機器セットアップ、ネットワークトラブル時の対応にいたるまで対応します。
訪問・出張サポート
訪問・出張サポートは設置設定作業だけでなく、対面による各種研修にも対応しています。
システムやツールのレクチャー |
社内セキュリティルールの教育 |
新入社員向けITリテラシー講座 |
といった、IT促進に向けたサポートにも対応します。
▼情シスが「内製化すべきコア業務」「アウトソーシングすべきノンコア業務」について解説しています!
→【情シス部門必見】情シスが内製化すべきコア業務とアウトソーシングすべきノンコア業務とは
情シスのアウトソーシング先を選ぶときの4つのポイント
情シスのアウトソーシング先を検討する際、委託先の選定にはどのような点を意識すると良いでしょうか。ここでは、アウトソーシング先を選ぶ際のポイントを4つ紹介します。
① サービス内容
情シスのアウトソーシングサービスを提供している会社によって、サービス内容が異なります。自社の目的・用途にあったサービスを提供しているか確認しましょう。いくつか候補がある場合、独自の強みや専門性をもっているかどうかも含めて比較検討します。
② コスト感
情シスのアウトソーシングサービスでは、各社で料金設定が異なる上、委託する業務内容によっても変動します。項目によっては追加コストが掛かる場合もあるため、事前に相見積もりを取るなどして比較検討が必要です。
一方、単にコストだけを見て選定してしまうと、サービス内容が伴わず失敗する可能性もあります。大切なことは費用対効果ですので、会社全体の効率化の視点を持つようにしましょう。
③ 導入実績
導入実績も重要な判断材料です。実績は単に導入数だけではなく、自社が抱えている課題や同業界での事例があるかなど確認するようにしましょう。
自社と近い実績がある企業のほうがノウハウを持っているため、万が一何かトラブルが発生したときにでも、素早く問題を解決できる可能性があります。
④ 情報セキュリティ
情シスのアウトソーシングでは自社の機密情報を公開するため、事前の機密保持契約も含めてしっかりと確認する必要があります。万が一、情報漏洩が発生してしまえば世間の信頼失墜は免れませんし、場合によっては経営困難に陥る可能性もあります。
そのため、委託先企業の情報セキュリティリスクに対する対策もしっかり確認するようにしましょう。具体的には「プライバシーマーク」「ISO27001」「ISMS」などを取得しているかどうかが判断基準になります。
情シスのアウトソーシング会社おすすめ3選
現在企業の情シス部門の役割が大きくなっていることから、業務の一部をアウトソーシングする企業が増えています。こうしたニーズを踏まえて、情シスのアウトソーシングサービスを提供している会社も数多く存在しています。
各社では特徴やサービス内容が異なりますが、中でも特徴的なサービスを提供しているアウトソーシング会社を3社紹介します。
まるごと情シスBPOサービス(キューアンドエー株式会社)
企業のコンタクトセンター・コールセンター、マーケティングサポート、DX導入支援など様々なICTトータルサポートソリューションを提供するキューアンドエー株式会社では「まるごと情シスBPOサービス」を提供しています。
情シス担当者がコア業務の専任できるように、ヘルプデスクなどノウハウが溜まりづらい業務や、システム運用、ネットワークセキュリティなどの業務をトータルで引き受けます。対応窓口を一元化することで、業務の見える化・効率化・標準化を図り、最終的なコスト削減に貢献します。
料金・費用(目安):個別対応になりますので、直接キューアンドエーまでご相談ください。
情シスSAMURAI(クロス・ヘッド株式会社)
「お客様の課題を解決するサービス」を提供するITコンサルティングカンパニーのクロス・ヘッド株式会社では、情シス支援サービス「情シスSAMURAI」を提供しています。
情シスSAMURAIは、情シスの人材不足・業務の属人化の解消に向けて、コンサルティングとアウトソースの2つの柱で支援します。コンサルティングを得意とするクロス・ヘッド社では、サービス導入前に独自のアセスメントツールを用いたヒアリングを実施し、自社の課題の見える化からゴールに至るまでの道筋を示してくれます。
料金・費用(目安):公式サイトに記載がなかったため、直接ご相談ください
情シスSAMURAI(クロス・ヘッド株式会社)
(URL:https://www.crosshead.co.jp/service/onsite/plus_staff/?_fsi=3UVmNIQk )
トータルITヘルパー(リップル株式会社)
リップル株式会社は、情シスアウトソーシング事業で創業した、情シス代行のプロフェッショナルです。同社が提供する「トータルITヘルパー」は、企業の情報シス部門の業務サポート、あるいはすべての業務の委託・運営を行うトータルソリューションです。
100万件以上の問い合わせ対応で培ったノウハウと高い技術力で、解決率97%の知識と技術を誇り、これまでに3万社以上の導入実績を誇ります。
全国37営業所のネットワークを活用し、オンラインや電話サポートだけではない対面訪問にも柔軟に対応します。
料金・費用(目安):ヘルプデスクプラン PC1台あたり2,000円~
トータルITヘルパー(リップル株式会社)
(URL:https://ithelper.ripple-call.co.jp/?_fsi=3UVmNIQk )
まとめ|目的・課題に合わせてアウトソーシング先を決定しよう
本記事では情シスのアウトソーシングについて、目的・メリット・デメリットから外部への委託先選びのポイントまで解説しました。情シスに求められる役割・重要性が高まる中、自社がやるべき業務を見極め、アウトソーシングを活用しながら全体の最適化を図ることが必要です。
一方アウトソーシングサービスでも、展開する会社によって費用やサービス内容、特徴が異なるため、自社の目的・課題にあったアウトソーシング先を選定することが大切です。本記事で紹介した内容を参考に最適なアウトソーシング先を選定してください。
当社キューアンドエーでは、「まるごと情シスBPO」というサービスを展開しており、情シスの運用業務やヘルプデスク対応など、情シス担当者の業務を担い、戦略的アウトソーシングを実現します。相談は無料ですので、もしDX推進に行き詰まっている場合や、課題を感じている場合は、弊社にお気軽にご相談ください。貴社課題・ご要望に合わせたご提案をさせていただきます。
■まるごと情シスBPOサービス
→キューアンドエーのまるごと情シスBPOはこちら
■まるごと情シスBPOの事例は下記でもご紹介しています。ぜひご覧ください!
→顧客の成功体験に貢献!社内ヘルプデスク対応のホットラインをBPOで開設!FAQを活用した課題解決へ(大東建託株式会社様)