情シス人材不足が深刻化。情シス業務の人材不足の解決策にアウトソーシングを活用しよう

コロナ禍における「リモートワークの普及」や「企業のDX推進」により、情シス部門の業務負担は増しています。情シスの業務範囲が広がり続けている一方で、さまざまな理由から退職を決意する情シス担当者が増えています。

限られた少人数で業務を回している情シス部門にとって、数少ない戦力が退職してしまうことは深刻な問題です。そこで本記事では、「情シスのIT人材不足の原因」と「人材不足によって起きる課題」「人材不足を解決するアウトソーシング」について解説します。情シス人材不足の解決策をお探しの方、ぜひご覧になってください。

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目次[非表示]

  1. 1.情シスで「IT人材不足」が起きる原因とは
    1. 1.1.情シス担当者が定着しない
    2. 1.2.専門知識を要する人材を採用できない
    3. 1.3.経営層の「デジタルリテラシー」や「情シス業務」の理解不足
  2. 2.情シスの人材不足によって起きる企業の課題
    1. 2.1.情シス担当者の孤独感、退職率の増加
    2. 2.2.トラブルなど有事の際の対応遅延
    3. 2.3.業務の属人化
    4. 2.4.セキュリティ対策の問題
  3. 3.情シス人材不足(離職・退職)の解決策は「アウトソーシングの活用」
    1. 3.1.コア業務に専念できる
    2. 3.2.企業のDX推進・生産性向上につながる
    3. 3.3.「ひとり情シス」の問題を解決し、離職の負の連鎖を止められる
  4. 4.情シス人材不足の解決はキューアンドエーのBPOサービスにお任せください


情シスで「IT人材不足」が起きる原因とは

情シスの人材不足は企業規模に関わらず発生しており、どの企業にとっても悩ましい問題です。人材不足が起きてしまう背景には、各企業で共通する原因があります。その原因を見ていきましょう。



■「情シスが抱える課題」と「内製化すべきコア業務」「アウトソーシングすべきノンコア業務」については、こちらで解説しています!
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情シス担当者が定着しない

1つ目は、情シス担当者の「早期離職」です。余裕をもった数の担当者を配置しようとしても人材が定着せず、担当者が少数もしくは1人になってしまいます。情シス担当者が定着しない理由として、「現状の少数体制を脱却できていない」ことが挙げられます。

情シス担当者が少ないと必然的に1人が抱える業務量が多くなり、離職が起こりやすくなります。現担当者の離職が決まった後に新たに人材を採用しても、1人に掛かる業務量は変わりません。「現担当者の激務からの離職」と「新たな人材の採用」を繰り返す悪循環が続くことで、人材不足の負のスパイラルから抜け出せないのです。


専門知識を要する人材を採用できない

2つ目は、情シス業務をこなせる「専門知識を有する人材」を採用できないためです。DX推進が叫ばれる昨今、専門性の高いIT人材は報酬が高騰し、一部の大企業に集中する「売り手市場」なっています。企業が採用計画を立てても、募集に対して応募が集まりにくい状態です。

特に規模の小さい中小企業の場合、なかなか応募がなかったり、入社までいたらなかったりするケースが多いでしょう。情シスの業務は「過酷な職場環境」のイメージが強く、キャリアビジョンを描きにくいと考える人が多いため、中小企業が優秀な人材を獲得するのは困難です。結果的に、既存の情シス担当者の業務負荷が長期にわたって増えることになります。


経営層の「デジタルリテラシー」や「情シス業務」の理解不足

3つ目が、経営層やマネジメント層の「デジタルリテラシー」や「情シス業務」の理解不足です。情シス業務は成果が可視化しにくく、売上を上げる部門ではないため、IT知識に乏しい第三者からすると業務が重要視されない傾向にあります。

経営層や他部門から、「情シス業務の実態」を理解されないまま業務を依頼されることも多く、情シスの業務はどんどん肥大化していきます。その結果、情シス担当者は限られたスケジュールのなかで、少人数で疲弊しながら業務をおこなっているケースは少なくありません。

業務の中でトラブルが生じても、経営層が情シス業務を十分に理解できていない場合、「担当者の実力不足」や「注意不足」で済まされてしまいます。その結果、情シスが抱える「困難なスケジュール」や「人材不足」の問題に目が向けられず、新たな人材確保などの環境改善に至らないことが大半です。


情シスの人材不足によって起きる企業の課題

情シスの人材不足が深刻化すると、その影響は現場だけではなく「企業の信頼性」や「業績」に影響を及ぼします。情シスの人材不足で生じる企業の課題として、以下が挙げられます。


情シス担当者の孤独感、退職率の増加

情シス担当者は「コミュニケーション不足による孤独感」が、退職理由になる場合も多いです。1人で情シス業務を任されている場合、抱える業務について相談できる相手がおらず、孤独を感じやすくなります。特にトラブルが発生した際に、すべて自分で対処するしかない状況が続くと、より孤独感が増していきます。

秀な担当者であるほど業務を1人でこなしていることが多く、孤独が続いた結果、退職を選ぶケースは少なくありません。新たに人材採用しても、情シス担当者の孤独を感じる状況が改善されなければ「退職の負の連鎖」が続くでしょう。また退職率が増加することで、企業イメージを低下させるリスクもあります。


トラブルなど有事の際の対応遅延

情シスの人材が不足している企業の場合、担当者が通常業務に加えて「トラブル対応」や「従業員のパソコン設定や管理」などを、少人数もしくは1人で対応しているケースが多いです。膨大な通常業務をこなす中でトラブルが発生した場合、通常業務と並行してトラブル対応をおこなうことになります。結果的にトラブルの迅速な解決ができず、問題が拡大してしまい、企業活動に深刻な影響を与える可能性があります。


業務の属人化

企業の多くのシステムは、「24時間365日」運用されています。情シス担当者が複数名いればシステム管理を分散できますが、1人でシステムを担当している企業の場合、ほかの従業員を頼ることができません。

そのため業務が属人化しやすく、システムの担当者が急遽欠勤してしまうと、トラブル発生時に「誰も対処できない事態」が起きてしまいます。仮に退職してしまった場合、新たに採用した人材と旧担当者の間で引継ぎできていなければ、システムの問題点や対処方法が分からず「ブラックボックス化」してしまうでしょう。


セキュリティ対策の問題

企業の規模や売上が拡大すると、社内システムの種類が増え、セキュリティ対策が必要なシステムも増えていきます。担当者の業務負荷はより増大し、情シスに圧し掛かる責任やプレッシャーも増すことに。

仮にセキュリティ対策を担っていた担当者が退社したり、人員を削減したりすると、セキュリティ対策に十分な時間を割く余裕がなくなります。結果的に「情報漏えい」や「不正アクセス」など、重大なセキュリティ事故につながるリスクが高くなるでしょう。


情シス人材不足(離職・退職)の解決策は「アウトソーシングの活用」



情シス人材不足の問題が長期化すればするほど、「退職率の増加」や「業務の属人化」「セキュリティ対応不足」など、多くのトラブルを引き起こす要因となります。正社員の増員が困難な場合、情シス人材不足の解決策として「アウトソーシングの活用」が有効です。アウトソーシングを活用することで、以下のメリットがあります。


コア業務に専念できる

アウトソーシングが可能な情シス業務は、「PC管理やキッティング」「ヘルプデスク」「社内システム運用管理」など多岐にわたります。アウトソーシングは「人材不足に対する即効性」が高いため、社内で情シス業務がうまく機能していない場合に有効です。また、アウトソーシング先が持つ運用ノウハウを、自社に取り込めるメリットがあります。

アウトソーシングによって業務負担が減り、システムが安定稼働することで、情シス担当者はコア業務に専念できます。今までノンコア業務に追われ、手がつけられなかった「IT戦略の策定」などのコア業務に工数を費やせるでしょう。コア業務の割合が増えることで、情シス担当者の「スキルアップ」や「知見の蓄積」が可能となり、人材の育成につながります


企業のDX推進・生産性向上につながる

アウトソーシングによって情シス業務を効率化することで、企業のDX推進につながります。情シスが戦略的な業務に集中しDXを推進することで、「データ活用」や「テレワークなどの働き方改革」が進み、企業の生産性向上につながります

企業内に散在するデータを統合し、経営の意思決定に役立てることで、経営層の「意思決定の精度」を向上させられるでしょう。また「社内システム運用管理」のアウトソーシングによって、適切なセキュリティ対策を講じることで、「企業の情報漏えいリスク」や「不正アクセス問題」を抑制できます。


「ひとり情シス」の問題を解決し、離職の負の連鎖を止められる

情シス担当者が優秀な企業ほど、「深刻なシステムトラブル」を担当者の力量で回避しているケースが多いです。アウトソーシングを活用することで、属人化している「ひとり情シス」の問題を解決できます。

今まで特定の担当者に依存していたノウハウを標準化したり、マニュアル化したりすることで、「業務の属人化」を解消できるでしょう。担当者の業務負担の軽減につながり、結果的に情シス担当者が定着し、退職者を減らすことができます。アウトソーシングの活用によって、情シス担当者の「離職と採用を繰り返す負の連鎖」から脱却できるでしょう。

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情シス人材不足の解決はキューアンドエーのBPOサービスにお任せください

情シスの業務をアウトソーシングすることで、担当者の業務負担を軽減し、退職率の低下や人材定着に大きく貢献します。担当者は情シスのコア業務といえる「IT戦略の策定」にリソースを割くことが可能となり、やりがいをもって業務に望めるでしょう。

情シス業務のアウトソーシングは「部分的なスモールスタート」が可能で、始めやすいのが特徴です。自社の情シス担当者が不得意な分野を任せたり、専門化のアドバイスが欲しい分野を依頼したり、部分的に始めるのが良いでしょう。

情シス業務のアウトソーシングをおこないたい場合、キューアンドエーのBPOサービスがおすすめです。キューアンドエーは約25年に渡り、さまざまな業界で培った「高いIT知識」と「幅広いITスキル」を保有しています。企業の「社内システム運用管理」や「キッティングサービス」「コンタクトセンター」から「DX導入支援」まで、まるっと業務を引き受ける「社内ヘルプデスクBPOサービス」を提供します。

情シス担当者がコア業務に専念できるよう、「ノウハウが溜まりづらい業務」や「ノンコア業務」をトータルで引き受け可能です。社内の対応窓口を一元化することで、「業務の見える化」や「効率化・標準化」を推進し、ITに掛かるトータルコストを削減します。

情シス業務のアウトソーシングは、ぜひキューアンドエーにお任せください。情シス様の人手不足を解消し、より戦略的なコア業務へ注力できるようキューアンドエーがご支援いたします。



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  まるごと情シスBPO|DIGINEXT(デジネクスト) まるごと情シスBPOサービスでは、情シス部門の「社内ヘルプデスクや「キッティング」、「障害対応」まで、ノンコア業務を一手に引き受け、情シス部門の業務負担を軽減します。ノウハウが溜まりづらい業務を見える化し、効率化・標準化・ノウハウ構築を図るため、コスト削減も見込めます。また運用の過程で一次応対完了率を向上し、攻めの業務へ専任いただく体制を、アウトソーシングでご支援いたします。 DIGINEXT


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キューアンドエー株式会社   坂倉 秀太
キューアンドエー株式会社   坂倉 秀太
複数のコンタクトセンター責任者を経て、キューアンドエーに2018年中途入社。 ICT(「情報通信技術」)に特化したコンタクトセンターとオンサイトサポートをメインに、大手クライアントのインサイドセールスプロジェクト責任者としてデジタル基盤から体制までを一から立ち上げる。 中期計画にて自社事業、提供サービスの展望を望み、 セールス領域で他企業と差別化できるデジタルマーケティング、 インサイドセールス確立を見据えプロジェクトを推進している。

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